(※こちらの記事は2021年10月16日に更新しています)
あなたは巷でLINEが徐々にビジネスに活用されてきているのを目の当たりにして、
「自分もLINEを始めた方がいいんだろうか?」
「でもLINEの何がいいのか分からないし、どう活用すればいいのかもわからない…」
と思ってはいないでしょうか?
大げさでも何でもなく、LINEを活用していないことは大きな機会損失に繋がっています。
なぜならLINEのユーザー数は日本で8800万人(約70%)の規模となり、もはや生活インフラとなっているからです。
そんな数多くの消費者と接点を持てるコミュニケーションツールであるLINEを「活用できているか」 or 「活用できていないか」では大きな差に繋がることは言うまでもないでしょう。
そこでこの記事では毎日のように業務でLINE公式アカウントに携わっている私が、初心者でも分かりやすいようLINEのメリット、機能、料金、そしてLINEを用いた課題別の改善事例を徹底解説していきます。
この記事を読んでLINE公式アカウントを「面白い!」と思っていただき、ビジネス活用に乗り出していただけると嬉しい限りです。
ライン公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとは一言で言うと「ビジネス用のLINEのこと」です。
LINEでは、友達や家族のアカウントと「LINEの友だち」になることが出来る他に、お店や企業が運営する「LINE公式アカウント」と呼ばれるビジネス用のアカウントと「LINEの友だち」になることも可能です。
さらに、LINE公式アカウントを活用することによって、クーポン、ショップカード、一斉配信、シナリオ配信など様々な機能を利用することが出来るようになります。
個人用のLINEとは何が違う?
■個人LINEの場合

■LINE公式アカウントの場合

個人用のLINEは「1:1」でしかメッセージを送ることができませんが、LINE公式アカウントでは「1:複数」に対して配信しることができます。
これにより、友だち一人一人に対してメッセージを送る必要がなくなり、LINE公式アカウントを友だち追加してくれている全ての方に一斉にメッセージを配信することができます。
更にLINE公式アカウントを使えば、個人用のLINEでは利用することができなかった様々なサービスを利用することができるようになります。
また、そもそもの話ですが、LINEの利用規約によると、個人用のLINEを商用利用することは禁止されています。
以下、引用です。
13.8. 営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為(当社の認めたものを除きます。)、性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする行為、他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為
LINE 利用規約より
つまり、LINEを使ってお客様とコミュニケーションを取ったり、集客や販売等をしていくとき、ビジネスにLINEを使おうとなると『LINE公式アカウント一択』となるのです。
LINE公式アカウントとLINE@(ラインアット)の違いとは?
LINE@(ラインアット)とは旧型のLINE公式アカウントというイメージです。
なのでLINE@といっている人がいれば、「これはLINE公式アカウントのことを言ってるんだなあ」と思ってもらえれば大丈夫です。
ではなぜLINE@と言っている人がいるか?
それは数年前まではLINE@とLINE公式アカウントは全く別々のサービスだったからです。
しかしこれら2つは、2019年4月にLINE公式アカウントという名称で統合されました。
LINE@という言葉がたまに出てくるのは当時の名残りです。
LINE公式アカウントの特徴
ここまでで「LINE公式アカウント=ビジネス用のLINE」ということを説明してきました。
次はなぜLINE公式アカウントを活用するべきなのか?という点に着目して、メリットを3つ解説していきます。
特徴1.生活のインフラになっているLINEに情報発信の拠点を持てる
8,800万人という圧倒的なユーザー数
LINEの最大の強みはこのユーザー数の多さにあります。

LINEの利用ユーザー数は8,800万人以上(2021年3月時点)であり、日本の人口が約1,2億人いるので、人口の約70%がLINEを使用していることになります。
LINEで情報を発信することによって多くのユーザーに届けることが可能になります。
では他のSNSはどうでしょうか?以下の図をご覧ください。

あれだけ普段使っているYouTube、Instagram、Twitterなどと比べてもいかにLINEが圧倒的なユーザー数がいるのかが一目瞭然です。

たしかに自分の周りでもLINEを使っていない人を探す方が難しいかもしれないね・・・!
性別・職業・年齢を問わない幅広いユーザー層
LINEは性別・年齢・職業を問いません。
LINEを使っているのは若い人だけ!だと思われがちですが決してそうではありません。
10~50代では80%以上。60代でも52.8%の人がLINEを使用しています。

TV離れが騒がれているなか、これだけ幅広い層にアプローチできるのはLINEだけだと言っても過言ではありません。
特徴2.開封率がメルマガと比べて約6倍
これまでは企業がお客様とやり取りしようとなれば、メルマガを用いるのが一般的でした。
しかしメルマガの開封率は約10~20%と言われており、情報発信をしているのに「そもそも見てもらえていない・・・」というのが実状。
あなたもメールBoxに届いている企業からのメッセージはほとんど削除するか、迷惑メールにしてしまうのではないでしょうか?
その点、LINE公式アカウントの開封率は60%以上と非常に高い数値を誇っています。
メールは見ないけど、LINEならついつい見てしまう!という人も多いのではないでしょうか?
仮にあなたがお客様にクーポンを配信したとすると単純計算でメールの約3倍開封してもらえるわけですから、その分クーポンを使ってもらえる確率、売上の向上に繋がるチャンスが増えるのです。

更に言うと、以下の資料から開封した後もちゃんと送った内容を見てくれていることも分かるね!

特徴3.リピーター獲得に最適
当たり前ではりますが、LINE公式アカウントでは企業や店舗のアカウントを友だち追加することで、情報を届けることができるようになります。
そのため、店舗に1度は来たことがある、商品を買ったことがある、少なくとも認知はしてくれているユーザーだということです。
上記の理由から、LINE公式アカウントは既存のお客様とのコミュニケーションを促進し、リピートを促すために最適なツールだと言えます。
■ リピーターを獲得することの重要性
新規顧客に商品を買ってもらうコストは、既存客に比べて7~25倍のコストがかかると言われています。
つまり新規顧客を獲得することはもちろん大事ですが、それよりもいかにして既存客にリピートしてもらうかを考えることがビジネスにおいて最も重要です。
そこで1度購入や来店してくださったお客様とコミュニケーションをとってリピートに繋げるために、LINE公式アカウントで繋がっているという状況を作ることが重要なのです。
LINE公式アカウントの基本機能
個人用のLINEとは異なり、LINE公式アカウントでは、店舗への集客や、キャンペーンの実施、ショップカードやクーポンの配布など様々な機能があります。
ここからは代表的な機能をいくつかピックアップして紹介していきます。
メッセージ配信
LINE公式アカウントにおいて、もっとも代表的な機能です。
友だちになってくれているユーザーに対して、様々な種類のメッセージを配信することができます。
新商品の情報やキャンペーン情報など、ユーザーにとってメリットのあるメッセージを配信することで集客やwebでの商品購入に繋げることができます。
このメッセージ配信には以下のように様々な種類があります。
- テキスト(1吹き出し500文字まで)
- スタンプ
- 画像
- クーポン
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- 動画
- ボイスメッセージ
- リサーチ
- カードタイプメッセージ
様々なメッセージ配信を活用することでユーザーに興味をもってもらいやすいメッセージを配信することが出来ます。

LINEチャット
個人LINEのようにユーザーとチャットを行うことができます。
良く活用されている例としては、ユーザーから問い合わせを受ける、予約を受けるなどがあります。
普段使っているチャットと同じように気軽に使用することができるので、よりお客様との距離が身近になり、関係性を構築しやすくなります。
自動応答メッセージ
ユーザーからメッセージやスタンプが送られてきた際に、予め設定しておいたメッセージを自動的に返信する機能です。大きく以下の3つの応答メッセージがあります。
- 3つの応答メッセージ
- ① 自動応答機能:ユーザーからのメッセージに対して事前に登録したメッセージをランダムに送信
② キーワード応答機能:ユーザーから特定のテキストを受け取った時に自動で応答
③ シンプルQ&A機能:ユーザーから受け取ったトークをAIが判別してカテゴリー別に返信
「LINE公式アカウントにお問い合わせが沢山来すぎて返信が大変…」と言った場合に自動応答メッセージが活躍します。
タイムライン投稿
「タイムライン投稿」とは、自分の近況や知らせたいことなどを、テキストや画像、動画などでLINEの友だちに共有(投稿)できる機能のことです。

友だちがタイムライン投稿をシェアすると、その友だちの友だちにもタイムライン投稿が表示されるようになるので、新規集客にも活用出来ます。
リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面を開いた時に画面下部に表示されるメニューのことです。
メニューのボタンをクリックすると外部サイトやクーポン、ショップカード、事前に設定しておいたキーワードの送信などが出来るようになります。
LINE内で簡易HPのようなものも作成することが可能です。


ショップカード
「ショップカード」は、LINE上で発行・管理できるポイントカード機能です。
企業や店舗がショップカードを発行することで、ユーザーの再来店を促すことができ、売上UPに繋がります。
例えば飲食店であれば2回目の来店で200円OFF、3回目の来店で1品無料、4回目の来店で隠れメニューを頼める、といったイメージです。
またユーザーにとっても、LINE公式アカウントのショップカードを用いることで、普段使いなれているLINEでポイントを管理でき、カードを財布に入れて持ち運ぶ必要がなくなるというメリットがあります。

クーポン
LINE公式アカウントを使えばLINE内でデジタルクーポンを発行して配信することが出来ます。

LINE公式アカウントのクーポンを活用することで
- ユーザーに対して、来店や販売促進などの行動を喚起することができる
- クーポンを配信することでブロック率を下げることができる
- クーポンの効果検証をすることができる
など様々なメリットがあります。
よく聞かれることとしては「本当にLINEのクーポンって使ってくれるの?ぼくはいつも配信がきてもスルーしてしまうんだけど…」
というものです。
しかし、下記の表からも分かるように、アカウントと友だちになって実施したことの中で、「企業・店舗から送られてきたクーポンを利用した」割合は全体の43.0%と高い数値を出しています。

LINE公式アカウントを使った際にはぜひ活用していただきたい機能の1つです。
LINEコール
LINEコールは、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で通話やビデオ通話ができるサービスです。
URL/QRコードから通話をかける、無料で店舗の電話に転送できるなど、通話に関する便利な機能を提供しています。
活用事例としては例えば
- 旅館の内線
- Web商談
- デリバリーサービスの受付
など使われています。

LINE公式アカウント 3つの料金プラン
LINE公式アカウントには「フリープラン」、「ライトプラン」、「スタンダードプラン」と3種類の料金プランがあります。
料金プランによる機能差はなく、配信メッセージ数によってのみ変化します。
フリープランであれば1000通分を無料で配信できるので、まずはこちらで試してみるのもいいでしょう。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
---|---|---|---|
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ従量料金 | 不可 | 5円/通 | ~3円/通 |
「自社にどのプランが最適なのか分からない・・・」
という場合はLINE公式アカウント 通数費用シミュレーターをご活用ください。
こちらを使えば、友だち数とメッセージ配信回数の想定値を入力するだけで、あなたにピッタリのプランを自動提案してくれます。
プラン選択に迷っている場合はぜひ一度使ってみてくださいね。
まとめ:LINE公式アカウントとはビジネス用のLINEのこと
LINE公式アカウントは約8,800万人(日本の約70%)のユーザーにリーチすることが出来る最強のコミュニケーションツールとも言えます。
まだ使ったことがないという方はフリープランなら無料で使えるのでぜひ試していただきたいです。
必ずあなたのビジネスを加速させるツールになるでしょう。